動脈硬化があって、なぜ静脈硬化がないのか?

2013年03月05日

動脈は、血管の収縮や血圧の上昇によって血流が速くなります。その結果、血管壁への摩擦は大きくなり、また、動脈の分岐点では衝撃や乱流が起こるので、血管壁が損傷しやすくなります。
  
例えば、燃料を輸送するパイプラインでは、曲がり管や、Y字管での水撃圧や乱流が起こる個所で管が磨耗し破損事故が多くなります。それと同様のことが動脈においても起こるのです。
 また破損個所の応急処置としてコレステロールが貼り付くようになります。そうしたことが重なって動脈硬化が進行していくのです。

一方の静脈は、血液の勢いや圧力が低く、血管壁も動脈に比べて薄くできています。また、逆流を防ぐための静脈弁がついているなど、血流による障害がおこりにくいのです。すなわち、血管壁には障害が生じにくく“静脈硬化”は起こらないといわれています。

動脈と静脈の断面図.jpg


●LDL(低比重リボたんぱく:lowdensity lipoprotein)
「悪玉コレステロール」の代表格で、動脈硬化や虚血性心疾患の危険因子。水よりも重く、血液中に存在して脂質を全身の末梢組織に運びます。

●HDL(高比重リボたんぱく:high density lipoprotein)
 いわゆる「善玉コレステロール」です。いちばん重いリボたんぱくで、中性脂肪もコレステロールも少なく、リン脂質が半分を占めています。全身の末梢組織から余分なコレステロールを取り除き、肝臓に運びます。

悪玉コレステロール(LDL)が多く、善玉コレステロール(HDL)が少ないことが動脈硬化の第一の原因にあげられています。

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