歯周ポケットをみてもらおう。4o超えたら歯周病

2013年03月01日

最近の歯磨きのCMに驚いています。歯を磨かなくても大丈夫な「歯の洗浄液」って何なんでしょう?
歯の手入れに逆行していませんか。

だいたい、歯を歯ブラシで磨いても平均50〜60%の磨き残しがでるのが一般的だというのに。歯ブラシを使って磨ける限界は30%、40%というのが歯科専門家の意見であり、他に糸ようじ、歯間ブラシを駆使しても完璧に磨くのは至難の業なんです。

それを、さらに「怠けを助長」(歯を磨かなくても大丈夫だなんて?)するようなことでは問題です。

歯の健康を維持していくのに一番問題になるのは「歯周病」。虫歯よりも歯茎や歯を支えている土台の歯槽骨がやられてしまい歯を失っていくんです。

年代別の歯周病罹患率をみてください。
20代30代の方ものんきにはしていられません。だいたいその頃から、歯茎が冒されていっています。

歯周病年齢別罹患率.jpg

30〜44歳で36%が歯周病にかかっており、45歳以上ではなんと58%が歯周病というデータがあります。歯周病の定義は、歯周ポケットの深さで決まります。
歯垢歯石がたまってプラークができ、歯茎に炎症がおきて、歯の根元と歯茎の間にすき間ができてきますね。これが「歯周ポケット」。歯周ポケットが3o以下は正常、4o以上が歯周病とされます。

歯周病についてまず知ってください↓↓

歯周病とは?

歯を支えている顎の骨が溶ける病気です。歯は、歯ぐきから出ている歯冠部と歯ぐきの中にある歯根部があります。この歯根は歯冠2倍位の長さがあり、顎の骨(歯槽骨)に埋まっています。この歯を支える顎の骨が歯周病によって溶けて無くなり、最後には歯が「ぐらぐら」して歯を失う病気を歯周病と呼んでいます。


なぜ、歯を支えている骨が溶けるのでしょうか?

☆歯肉炎から
歯と歯ぐきの堺には「歯周ポケット」といわれる溝があります。その中に住み着いた細菌(※1 歯周病菌)が増殖すると、歯周病菌の出す毒素によって歯ぐきが炎症(※2)を起こします。歯ぐきは炎症を起こすと腫れて「歯周ポケット」が深くなります。その結果、歯周病菌はたくさん住めるようになり増殖します。また、「歯周ポケット」が深くなるということは歯周病菌を取り除くのが難しくなります。その上、歯ぐきが炎症を起こすと痛みや出血があるので、歯磨きを避けるようになり、「歯周ポケット」の中の歯周病菌は増え続けます。このような悪循環を繰り返し、歯ぐきの炎症が慢性化していきます。

☆そして歯周病へ
体は、「歯周ポケット」の中で細菌が毒素を出し増加していくことを、何とか食い止めようとして、免疫が戦い続けます。しかし、次第に細菌の増加や免疫力の低下(※3)により、炎症が強くなると、生体は「歯周ポケット」の奥にある歯槽骨を自ら溶かして後退します。(※4)この結果、より深い「歯周ポケット」になり、細菌が増える環境になります。このような悪循環を繰り返し歯周病が進行していきます。

※1 歯周病はGingibalis、 Actinomyces、 Intermediaなどの歯周病菌によって起こります
※2 炎症は外敵(歯周病菌、毒素)から体を守るための防衛反応です。外敵が居る所に血液を集めて防衛するため歯茎が赤く腫れるのです。
※3 体の病気、疲れ、ストレス、加齢によって免疫力は低下します
※4 炎症が強くなると自ら骨を溶かす細胞(破骨細胞)が現れて歯の周りの骨(歯槽骨)を溶かします。



歯のケアについては、リスク管理意識の個人的な違いによってずいぶん差があると思います。虫歯になって歯が痛くならなければ歯医者にもいかないという人、定期的に歯石くらいはとりにいくという人、これらがほとんどでしょうか。

もっと徹底したケアの仕方を私たちはやっています。治療ではなく予防歯科に通い、歯周ポケットの深さを定期的にチェックし、磨き残し率をしらべてもらっています。

みなさんも歯から出血したり、歯茎からいやな臭いがしたり、歯茎が赤く腫れてぷよぷよしたり、なんて経験はありませんか。それが、まさに歯周病の兆候なんです。
「審美歯科」「予防歯科」「インプラント治療」などに力をいれた歯科クリニックでは、PMTCという治療をやってくれます。まずは、そういう歯科をケアのために選ぶことをおすすめします。

PMTCはたいがい予約が必要です。40分から1時間を要し、保険がきかず自費で8千円前後かと思います。
少々費用はかかりますが、体は健診を受けるのと同じで、自分の歯の現状を知るために一度は受けるとよいと思います。歯周病が進行している歯はどの歯なのか? それを知るだけでもどの歯を重点的に手入れをすべきかのめやすになります。そうしていくことで、歯周病の進行をおさえることになります。
歯周ポケット1.jpg
歯と歯茎のすき間に金属の針をさしこみ、深さを測ります。

歯周ポケット2.jpg
3o以内なら健康。

ポケット針.jpg
ポケット探針(プローブ)というそうです。先の方に目盛りがついていて、これで何ミリか測ってくれます。歯科衛生士さんがたいがい担当してくれます。

元気で長生きするには、絶対に歯が重要!

当然、歯の健康も「健康の一部」です。

そら について詳しく →

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