ペットボトルと環境問題
2012年06月12日
ペットボトルが環境破壊につながっていると問題にされていますが、
ペットボトルは現実にはどれくらいリサイクルされているのでしょうか?
ペットボトルの生産量は、ここ10年間で3倍の伸びになっています(2006年時点で)。その理由というのも、昔は1リットルや1.5リットルボトルというように限られたペットボトルしか作られていなかったのが、自販機が普及して500mlや300mlなど数多くのタイプが作られるようになりました。こうしてペットボトルの利便性が増し、原価が安いこともあって飲料メーカーが盛んに利用するようになってきたわけです。

ところがペットボトルが環境問題のやり玉にあがってくると、ペットボトル飲料を販売するメーカー側は「ペットボトルを望んでいるのは消費者・・・」というように、悪いのは消費者であって、自分たちメーカーでは、どうしようもないんだと責任を転嫁してしまう。
環境先進国のドイツでは、市販の多くのミネラルウォーターはガラス瓶入でデポジット制になっています。デポジットというのは、空き瓶をもっていくと1本40円ぐらい返金してくれるシステムです。
実は、昔の日本でもビール瓶や牛乳瓶などでやっていたんですね。ドイツでは、企業でもこうしたことに積極的に取り組んでいます。また、ペットボトルもリターナルボトルといって、かなり丈夫に作られていて繰り返し使え、20回ぐらい使うことができるらしいですよ。
このように環境に強い関心をもって取り組んでいるドイツですが、結果としてゴミの排出量も日本とは比較にならないんです。

日本人一人あたりゴミの排出量は1ヶ月に42リットルなのに、ドイツは12リットル。さらに、その中身が問題。ペットボトルなどの容器包装材の量がまったく違うんですね。日本の28リットルに対してドイツは3リットル以下。何と、9倍もの開きがあります。
日本も包装容器リサイクル法が平成9年に施行されました(もちろん、そらもリサイクル料金を支払ってますよ)。このためペットボトルもリサイクルされるようになったけれども、リサイクル率としてはまだ4割程度。しかも現在、ペットボトルの急増に回収が追いつかない状態です。
ペットボトルが、さらに深刻なのはリサイクル後、大半が包装用シートとして一回使用されるだけで再投棄されてしまう。だから、最終的な回収率は2割程度にしかすぎないのが現状です。
つまりは、石油製品のペットボトル(プラスチック)の大半が結果的に土中に埋められたり、焼却処分されることになるんです。ペットボトルは、このように環境負荷に対してはひじょうに厄介な代物なんですね。
年間100億本ものペットボトルが生産され、このうちの約80億本分が最終的に投棄されることになります。ところが、このことは国民一人ひとりには、ほとんど意識されていません。
たとえば、あなたが自販機などでペットボトル飲料を買ったとすると、当然、その中の1本に含まれるわけですよね。その積み重ねで100億本になっているわけで、わたしの1本ぐらい関係ないでは済まされないことなんだけれども・・・。
その責任は政府や行政にあって回収もリサイクルもやっているじゃないか、と皆思ってしまっています。現状は、先ほど説明したように、リサイクル率はひじょうに悪いのです。先々はリサイクル率が上がるという人もいるが、実は、このリサイクルには根本的な問題が隠されています。
「いまのリサイクルは、あまりにもウソや矛盾が多い」、と日本のリサイクルのあり方自体を批判する専門家もいます。
芝浦工業大学の武田教授(材料工学)によれば、リサイクルの最大の問題は、かえって資源エネルギーや社会エネルギー、コストをよぶんに使ってしまうこと。ペットボトルが、石油からつくられるときのコストは7.4円なのに、リサイクルには、なんと27.4円と、新品ボトルの3倍以上もの費用がかかってしまう。集荷、輸送費、それに洗浄、樹脂化、再成形費用が上乗せになるからだと述べています。
このリサイクルによる無駄な(?)コストは、結局は自治体が負担し、しいては私たちの税金から支払われています。平成17年のデータによればペットボトル、廃プラ、空き瓶で自治体が負担したリサイクル費用は約600億円。これに対して事業者は350億円と1/2しか負担していません。しつこいようですが、もう一回言いますね。もし 誰かがペットボトル飲料を飲めば、その空きボトルの回収とリサイクル費用の6割は、わたしたち国民が負担することになるんですね。

使い捨て生活をいまいちど見直すべきですね。
ペットボトルもたった1回つかっただけでポイポイ捨ててしまうなんて、考えないといけません。
昔のように皆が水筒を持つとか、マイボトルの携帯をおすすめしたいですね(SIGGのようなおしゃれなボトルもありますので)→
サンゴの力 詳しく →


ペットボトルは現実にはどれくらいリサイクルされているのでしょうか?
ペットボトルの生産量は、ここ10年間で3倍の伸びになっています(2006年時点で)。その理由というのも、昔は1リットルや1.5リットルボトルというように限られたペットボトルしか作られていなかったのが、自販機が普及して500mlや300mlなど数多くのタイプが作られるようになりました。こうしてペットボトルの利便性が増し、原価が安いこともあって飲料メーカーが盛んに利用するようになってきたわけです。

ところがペットボトルが環境問題のやり玉にあがってくると、ペットボトル飲料を販売するメーカー側は「ペットボトルを望んでいるのは消費者・・・」というように、悪いのは消費者であって、自分たちメーカーでは、どうしようもないんだと責任を転嫁してしまう。
環境先進国のドイツでは、市販の多くのミネラルウォーターはガラス瓶入でデポジット制になっています。デポジットというのは、空き瓶をもっていくと1本40円ぐらい返金してくれるシステムです。
実は、昔の日本でもビール瓶や牛乳瓶などでやっていたんですね。ドイツでは、企業でもこうしたことに積極的に取り組んでいます。また、ペットボトルもリターナルボトルといって、かなり丈夫に作られていて繰り返し使え、20回ぐらい使うことができるらしいですよ。
このように環境に強い関心をもって取り組んでいるドイツですが、結果としてゴミの排出量も日本とは比較にならないんです。

日本人一人あたりゴミの排出量は1ヶ月に42リットルなのに、ドイツは12リットル。さらに、その中身が問題。ペットボトルなどの容器包装材の量がまったく違うんですね。日本の28リットルに対してドイツは3リットル以下。何と、9倍もの開きがあります。
日本も包装容器リサイクル法が平成9年に施行されました(もちろん、そらもリサイクル料金を支払ってますよ)。このためペットボトルもリサイクルされるようになったけれども、リサイクル率としてはまだ4割程度。しかも現在、ペットボトルの急増に回収が追いつかない状態です。
ペットボトルが、さらに深刻なのはリサイクル後、大半が包装用シートとして一回使用されるだけで再投棄されてしまう。だから、最終的な回収率は2割程度にしかすぎないのが現状です。
つまりは、石油製品のペットボトル(プラスチック)の大半が結果的に土中に埋められたり、焼却処分されることになるんです。ペットボトルは、このように環境負荷に対してはひじょうに厄介な代物なんですね。
年間100億本ものペットボトルが生産され、このうちの約80億本分が最終的に投棄されることになります。ところが、このことは国民一人ひとりには、ほとんど意識されていません。
たとえば、あなたが自販機などでペットボトル飲料を買ったとすると、当然、その中の1本に含まれるわけですよね。その積み重ねで100億本になっているわけで、わたしの1本ぐらい関係ないでは済まされないことなんだけれども・・・。
その責任は政府や行政にあって回収もリサイクルもやっているじゃないか、と皆思ってしまっています。現状は、先ほど説明したように、リサイクル率はひじょうに悪いのです。先々はリサイクル率が上がるという人もいるが、実は、このリサイクルには根本的な問題が隠されています。
「いまのリサイクルは、あまりにもウソや矛盾が多い」、と日本のリサイクルのあり方自体を批判する専門家もいます。
芝浦工業大学の武田教授(材料工学)によれば、リサイクルの最大の問題は、かえって資源エネルギーや社会エネルギー、コストをよぶんに使ってしまうこと。ペットボトルが、石油からつくられるときのコストは7.4円なのに、リサイクルには、なんと27.4円と、新品ボトルの3倍以上もの費用がかかってしまう。集荷、輸送費、それに洗浄、樹脂化、再成形費用が上乗せになるからだと述べています。
このリサイクルによる無駄な(?)コストは、結局は自治体が負担し、しいては私たちの税金から支払われています。平成17年のデータによればペットボトル、廃プラ、空き瓶で自治体が負担したリサイクル費用は約600億円。これに対して事業者は350億円と1/2しか負担していません。しつこいようですが、もう一回言いますね。もし 誰かがペットボトル飲料を飲めば、その空きボトルの回収とリサイクル費用の6割は、わたしたち国民が負担することになるんですね。

使い捨て生活をいまいちど見直すべきですね。
ペットボトルもたった1回つかっただけでポイポイ捨ててしまうなんて、考えないといけません。
昔のように皆が水筒を持つとか、マイボトルの携帯をおすすめしたいですね(SIGGのようなおしゃれなボトルもありますので)→
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