男性の骨粗鬆症は、女性より危険

2011年10月25日

男性の骨粗鬆症をあまくみてはいけない!

丸山病院 整形外科医 柴野 惠介(スポーツドクター)

40歳以上男女のうち約230万人が骨粗鬆症と推定されていますが、今まで男性の骨粗鬆症はあまり注目されていませんでした。男性は女性と比べて平均寿命が短い、有病率が低い、骨折の頻度が少ない、といった理由からです。
 

男性の骨折が女性より少ない理由の一つととして、骨密度の違いがあげられます。女性では、閉経時期である50歳代前半から急激に骨密度が低下するのに対し、男性では、骨密度は加齢に伴って徐々に低下していきます。
 
他の理由としては、骨の太さの違いも考えられます。皮質骨の外部に沈着する骨形成のスピードは男性は女性の3倍。そのため、成人に達したときにはすでに皮質骨の幅が男性のほうが明らかに大きく、高齢に達すると女性との差はさらに著明となります。

男性の骨の質.jpg


また、男女における筋力の差異の関わりも言われています。筋肉の引っ張り刺激は骨形成の最も大きい刺激なため、男女における明らかな筋力の差は、バランス能力の差につながり、それが転倒、そして骨折の頻度の違いに結びつくと考えられます。

このように骨粗鬆症、およびそれに起因する骨折は閉経後女性に多いのですが、近年、男性においても、この両方の増加がみられます。そして男女とも骨折後の生存率が非骨折者に比して明らかに低いことが注目されています。

骨粗鬆症と診断された男性の31%が1年以内に死亡。
3分の1が長期療養施設に入所しているという事実


骨粗鬆症の人に生じやすい大腿骨頚部骨折を見てみますと、男性では毎年2万人以上の方が新たにその骨折を起すといわれ、報告によると、男性の大腿骨頚部骨折の予後は女性よりも一般に悪く、その死亡率は女性の約2倍にもなり、1年以内に31%が死亡し、半数以上は痛みが残るため歩行介助が必要となり、3分の1が長期療養施設に入所するとされています。そのため、男性の大腿骨頚部骨折は女性に比較して発生率が低いものの、いったん発生するとその後の日常生活動作や生活の質の低下の著しい低下を来たすことが推測されます。

しかし、このように男性の骨粗鬆症が問題になってきているにもかかわらず、男性骨粗鬆症患者の受診きっかけは骨折が約70%であり、症状が出現して初めて受診する方が多いのです。その一方、女性の骨粗鬆症患者は、健診で骨密度の減少を指摘され、骨折を起す以前の無症状のうちに受診する方が多く、男性においては骨粗鬆症のスクリーニング検査がまだ普及していません。
実際に骨折をきたす前に、検査を行い、骨粗鬆症であれば治療を受け、将来の骨折の発症を防止することが重要です。

わが国における男性骨粗鬆症に対する薬物療法の報告は少なく、治療のエビデンスは女性の閉経後骨粗鬆症に比べて十分ではありません。今後、男性骨粗鬆症患者の増加も予想されるため、早急にそれらの蓄積が期待されるところです。


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