体内のカルシウム充足と放射性ストロンチウム汚染

2011年10月19日

福島第一原発事故から7ヶ月もたっているのに、放射性ストロンチウム検出のニュースがあとをたたない。

なぜなのか? 測ってなかったというのが答えであって、まえから放射性ストロンチウムは関東に住むわれわれの身近にも存在していたと思われる。

10月15日のニュースでは、横浜市港北区の屋上マンションの堆積した枯れ葉、可動していない噴水の底にたまった堆積物から、高いレベルの放射性ストロンチウムが検出されたのだ。

セシウムとストロンチウムは、90対10の比率で存在するので、セシウムが検出されれば、そこには必ずストロンチウムもあると考えるべきなのだそう。セシウムは比較的測定しやすいのだが、ストロンチウムは測定に時間がかかります。だから、なかなか発表されなかったのでしょう。

福島第一原発事故の爆発で広域に、放射性物質がまき散らされ、関東にまで到達した放射性物質が、そこかしこに堆積物としておきざりにされた。私たちは、意識を向けてはいなかったけれど、放射性ストロンチウムはずっと放射能を放出し続けていたことになります。

7ヶ月経過しても、いまなお放射線を放出している。セシウムの半減期(放射線量が半分まで減る期間)が70日なのに対し、ストロンチウムは18年とも28年ともいわれています。だからなのですね。

ストロンチウム.jpg

放射性ストロンチウムの問題は、骨に蓄積されて長期間排出されないこと。
そのため骨が被爆をうけて、骨がんを誘発したり、免疫細胞は骨髄でつくられるために「白血病」になったり、免疫力を低下させたりします。

免疫力の低下は、感染症にかかりやすくなるだけでなく、あらゆる“発がん”に関係してきます。

ストロンチウムと骨.jpg

予防は常日頃からカルシウムを豊富に

とくに問題なのが、成長期の子供です。骨にストロンチウム90が侵入して、被爆の状態が長く続くことは、子供の成長を妨げることにもなるからです。

つまり、放射性ストロンチウムの経口による内部被曝を予防するには、カルシウムを豊富に摂っておく必要があります。
骨にカルシウムが十分にあれば、カルシウムに性質が似た放射線ストロンチウムも吸収されにくくなります。逆にカルシウム不足だと放射性ストロンチウムは吸収し易くなってしまいます。骨密度が小さいとか、骨粗しょう症を疑われる人の場合などは、特に気をつけなければなりません。


カルシウムは水や土壌に多く含まれており、植物の場合はほとんどが根から吸収し、また動物の場合は飲水や食物などから摂取しています。そして人間の体内においては、カルシウムは骨に多く含まれています。
体内にカルシウムが十分あれば、問題の放射性ストロンチウムは入る余地がないので、自然に排泄されます。でも、カルシウム不足だと、放射性ストロンチウムがとりこまれてしまう確率が高くなるというのです。

日本人のカルシウム摂取量は先進各国と比較してもかなり低くなっています。

カルシウム摂取量推移.jpg


日本人のカルシウム不足は、火山国に生活する宿命ともいえます。火山灰の土壌はカルシウム分が少なく、酸性土壌で作物が育ちにくいために石灰をまいているほどです。野菜のカルシウム含有量もヨーロッパなどと比べると非常に少なくなっています。
こうして日本人は、慢性的なカルシウムの足りない食生活をおくっています。その結果、自分でも気づかないうちに骨の量が少なくなっているのです。


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posted by shinto at 15:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 放射能
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