ストロンチウムはもともと体にもっている

2011年04月15日

もともとストロンチウムは、人体に存在する微量元素のひとつです。骨格を形成する上で、もちろん人間にも必要な成分であり、貝類などの食物から微量ながら摂取しています。
今回、原発事故で問題に浮上してきたのが、放射性ストロンチウムであり、これは自然界にあるストロンチウムとは違います。

放射性ストロンチウムを使うケースがあるのは、がん治療においてです。ストロンチウムが骨に吸収される性質を利用しているのです。

ストロンチウムはアルカリ土類金属の微量元素の一つです。単体は常温の水とおだやかに反応する銀白色の金属です。

(アルカリ土類金属とは、周期表2族の元素のうちカルシウム、ストロンチウム、バリウム、ラジウムのこと。ベリリウムとマグネシウムを加えることもある。2価の陽イオンになりやすい。)


ストロンチウムはホッキ貝、カキ貝殻などにも含まれています。
ストロンチウムは人体に毎日2r程度、食物から摂取され、体内では主に骨や歯に存在し、骨格を形成する上で必要な成分です。ストロンチウムイオンは一般に毒性は低いとされ、海に生息する「サンゴ」の強固な骨格を形成するのにも必要といわれています。

また、医学界では欧米や中国などでストロンチウムの鎮痛効果、安全性は前立腺癌や乳癌の骨転移において確認されていますが、日本ではこの治験はなかなか進んでいないようです。

ほぼ全ての人体器官に微量ながらストロンチウムが含まれていますが、特に骨格にその99%が含有されています。ストロンチウムは、ナトリウム(塩)と競合しナトリウムの吸収を減らし、排泄を促進することによって高血圧と心臓・血管病の発生を防止すると言われています。

【骨転移部に集まるストロンチウムと痛みを緩和する作用】
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骨転移部に集まるストロンチウム.jpg
出典:J Nucl Med 41:183-188,2000 Eur J Cancer 37:2464-469,2001


骨転移の痛みを止める放射線治療の薬「メタストロン」に
ストロンチウムがつかわれている


メタストロンは、がん患者に使われる薬ですが、いわゆる抗がん剤ではありません。放射線治療を行うための薬です。治療対象となるのはがんの骨転移で、痛みを抑える効果を発揮します。
メタストロンは、ストロンチウム-89という放射性物質を含んでいます。この薬を静脈に注射すると、ストロンチウム-89は血液に乗って全身をめぐりながら、がんの骨転移部に集まっていきます。
なぜ、骨転移部に集まるのかというと、骨では、カルシウムを取り込む造骨代謝と、カルシウムが溶け出す溶骨代謝が行われています。転移したがんが増殖するときには、骨を溶かしてがん細胞が入り込んだ後、その部分で造骨が盛んになります。

つまり、がんの転移した部分は、カルシウムの取り込みがとくに活発になるのです。その働きを利用して、カルシウムの同族体であるストロンチウム-89は、カルシウムと一緒に骨転移部に取り込まれていきます。

こうして、骨転移が起きている部分に入り込んだストロンチウム-89は、そこに定着して放射線を出します。それによってがんが照射され、治療効果が現れるのです。

照射されるのはβ線という放射線で、透過性が低いため、組織の中では平均2.4ミリメートルしか届きません。そのため、ごく近くの組織に影響を及ぼすだけで、通常の放射線治療のように、周囲の正常組織に影響を及ぼすことが少ないのです。

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posted by shinto at 14:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | マックスピア
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