「人間のお乳」と「牛乳」の違い

2020年04月22日

牛乳と人乳の成分組成の違い

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人乳は牛乳に比べ、糖質(乳糖)が1.5倍と多いのに対して、たんぱく質やミネラルが約1/3と少ないことが分かります。

たんぱく質やミネラルが少ないのは、人は牛より成長速度が遅いからです。これは、カルシウムとリンが成長速度に大きく関係している証拠といえるでしょう。

一方、人乳に含まれる糖質(乳糖)の量は、哺乳動物の中で最も高い値を示しています。
人は体の成長速度に対し、脳の発達速度がとても早いのです。脳や神経の発育には糖質が分解されてできるガラクトースが欠かせないといわれ、人乳には糖質(乳糖)がたくさん含まれているのも、生命の神秘といえるでしょう。

他の成分についても、量的な違いだけでなく質的な違いもあります。例えば、たんぱく質の場合、牛乳はカゼインが約80%と多く含まれ、残り20%がホエー(乳清)たんぱく質です。人乳の場合はアルブミンなどのホエーたんぱく質を約50%含んでいます。

人間の赤ちやんに牛乳は1年後から

牛乳は、子牛のためのものですから、人間の赤ちゃんが飲むのには適していません。人間の赤ちゃんは、体の消化吸収能力が育っていないので、3ヶ月位から果汁などを与えはじめ、体重が7kgを超える頃から離乳食が始まります。生まれて1年以降に他の食品とともに、少しづつ牛乳を慣らして飲ませる事が必要なのです。

母乳の出が少ない場合は、牛乳を原料とした育児用コナミルクが販売されています。このコナミルクは調製粉乳と呼ばれ、母乳に限りなく近づけるため、栄養成分や質に改良が加えられているのです。
また、離乳期から飲む、フォローアップミルクも販売されているので、離乳食と併用し、その後、市販の牛乳を飲ませるとスムーズに大人と同じ食品に移行できます。

社団法人 日本酪農乳業協会「牛乳百科事典」より


母乳で赤ちゃんを育てている「お母さん」の体にも良質なカルシウムが必要です。母体のカルシウムを守るためにも、赤ちゃんへ母乳を通じてよいカルシウムを届けるためにも、です。



posted by shinto at 10:25 | 日本人のカルシウム不足
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