変形性関節症もカルシウム不足が関係していた!

2020年04月21日

高齢者がかかえる腰や背中、膝などの痛み。歳のせいだから仕方が無いと我慢している方がほとんどですが、実はこれもカルシウム不足が原因で起きているかもしれないのです。

カルシウム不足 → 骨のカルシウムが溶かしだされる → 骨によけいなトゲ(棘)ができる → 神経を刺激して痛い!

henkeiseihizakannsetusyou.jpg

骨は体を支えるだけでなく、カルシウムの貯蔵庫としての役目をもつため「ある特別なしくみ」が備わっています。それは、体内のカルシウムが足りないと、骨からカルシウムを溶かしだして血液中に放出するのです。これを繰り返していくうちに骨粗しょう症になってしまうのです。

理解されていない『カルシウム・パラドックス』

骨のカルシウムが溶けて血液中に放出されるときに困ったことが起きます。必要以上のたくさんのカルシウムが溶け出すのです。そしてあふれ出たカルシウムが血管、脳や細胞内に増えてくるという現象が起きてきます。さらに、普通はカルシウムなど存在しない「軟骨」にまで、あふれたカルシウムが沈着してしまいます。

kotukyoku.jpg

本来、軟骨というのは、骨と骨の間にあるクッションのようなもので、関節にかかる力を分散したり骨への負担を減らしたりする役割をしています。その軟骨にカルシウムが侵入してしまうことで、軟骨は固くなりクッションの役割が出来なくなります。

固くなった軟骨は、関節が使われるたびにこすれて、すり減っていき、クッションを失った関節では骨と骨がぶつかり合って骨がだんだん変形していきます。これがよく聞く「変形性関節症」で膝関節や股関節で多く起こり、なかなか厄介で人工骨頭を入れる手術が必要になることもあります。

henkeiseisekituisyou.jpg

背骨にトゲができる?!


背骨で起こるのが変形性脊椎症です。骨と骨がぶつかっているうちに、たんこぶのように骨がとびだしてきます。これを骨棘(こっきょく)といいます。背骨でも膝でもそうですが、トゲのように骨がとびだして神経を刺激するので、ものすごく痛いのです。

背中が痛くて病院でレントゲンを撮ってもらったら、背骨にトゲのようなものができていて、医者から「これが神経を刺激していて痛いのです」とだけ言われたら、患者さんによっては「カルシウムの摂りすぎなのか?」と心配する人もでてきます。

ところが多いどころか、カルシウム不足の典型的な症状なのです。この「カルシウム・パラドックス」のことを知らない医師もいるので注意が必要です。

軟骨にカルシウムが入り込むと、レントゲンで骨が白く写ります。これをただ「骨にカルシウムが溜まっています」とだけ言う医師もいますので、誤解しないようにしなければなりません。
カルシウムの摂り方が足りないから、軟骨にカルシウムが集まり骨棘が出来てしまっているのです。さらに悪化させないようにするには、努めてカルシウムを摂る必要があります。そのうえで、膝や背骨にかかる負荷を軽くするために体重を減らすこと。ストレッチやスクワットなど、無理の無い範囲で運動を行うことなどが大切です。

カルシウムとタンパク質を十分摂取して、骨折率を減らす

参考:『変性症と関節症』(神戸大学名誉教授 藤田拓男)
ルーマニア女性対象の研究より

karusiumutokosetu.jpg

カルシウムとタンパク質を多く摂っている地方と、そうでない地方の女性の骨折率を調査したグラフです。65歳以上になると、骨折率に大きな差が出てくることがわかります。
高齢者がひとたび骨折を起こすと、寝たきり要介護になるリスクも高まります。自立した生活をおくり続けるためには、中高年になるほど、カルシウムとタンパク質を十分に摂らなければなりません。





posted by shinto at 14:25 | 日本人のカルシウム不足
「キレる子」の食生活は?! | ホーム | 「人間のお乳」と「牛乳」の違い