現代の新しいタイプの栄養失調、栄養不良

2016年03月31日

増加の一途をたどり減る様子の無い、がんや糖尿病などの生活習慣病。高齢者の寝たきり要介護者の増加。アルツハイマー型認知症の増加。これらの原因には、根底に「栄養不良」があると思います。

戦後食生活が激変し、食事の内容も昔と今とではかなり違ってきています。この「日々食べているものの変化」こそがこれらの増加の要因と考えます。

何が問題なのか?

いちばんの問題は、誰もが「自分は栄養は摂れている」と認識してしまっていることです。「してしまっている」というのは、認識が間違っていると言いたい。多くの人は栄養についてあまり知識をもっていません。栄養についての専門家である栄養士や保健師さんから、健康診断などの機会に栄養指導を受けることもあるでしょう。また、テレビでは健康番組がしょっちゅう放映されていて○○大学の○○先生が、健康と食事についてもあれこれしゃべっています。



でも、我々はそういう話を耳にたこができるほど聞いているのに、病気はちっとも減らないではないですか!それどころか国民医療費はうなぎ登りで財政破綻が叫ばれている。

健康の基本は食事であるし、食事による栄養補給であることは当然のことです。ただ、人々の認識が「自分の食事において栄養バランスはそれほど悪くない」と思っているから、だれもそこを真剣に改善しようと取り組まないのです。このことこそが、大問題!

高齢者の低栄養が問題にはなっています。一人暮らしの高齢者が、コンビニのお弁当などで簡単に食事を済ませたり、入れ歯で固い物がかめないので軟らかいものばかり食べ栄養不足になったりということがよく起きています。この結果、血液のアルブミン値が低くなり、健康に悪影響を及ぼすのです。

しかし、現実にはこの「低栄養」の問題は高齢者ばかりではありません。現代の生活習慣や食事情では、だれでもが低栄養になる可能性がおおいにあります。そう聞いて、「わたしはそんなはずはない。ちゃんと3食食べているし、好き嫌いなく食べているから」という方も多いでしょう。

でも、先ほども言ったように、栄養に関する人々の認識(「栄養バランスはそう悪くない」という)と現実との乖離が大きいのです。現代の栄養バランスの悪さとは、カロリーは十分とってはいても肝心の栄養がとれていないということに尽きます。

栄養素で言うとわかりやすいです。主食のご飯、パン、麺類(これら炭水化物)はみんな食べています。むしろ多すぎるくらいです。脂肪も多すぎるくらい摂っています(肉、揚げ物、加工食品で)。カロリーの多くをこれらで摂っています。

そして、深刻なほど不足している栄養素は実は「タンパク質」です。野菜食が足りないことは、よく言われていますが、確かにビタミン、ミネラルもひじょうに不足しています。タンパク質が足りない、と言われると「いやそんなことはない。肉も魚も食べているし」と反論なさると思いますが、またここで一般の方々と真実が大きくかけ離れています。

朝は納豆と卵食べてるし、肉も1日100gは食べている。夜は鯵の干物だって。

そうそう、わたしもこんな感じ、という方。これでもタンパク質は足りないのですよ! タンパク質の含有量は納豆1パックで5g、卵1個で6g、豚肉100gで15g、鯵の干物で15gで合計41gとなります。体を維持するうえで必要なタンパク質量は体重1kgあたり1gですから、体重60kgの人だったら60g必要なんです。41gでは足りません。

毎日60g必要なのですから、この食生活では毎日20gくらいタンパク質摂取量が不足します。高齢者のかくれメタボやサルコペニア、ロコモティブシンドロームの主な原因はここにあります。タンパク質が不足すると、筋肉が減るだけでなく、様々な機能不全を起こしますので、健康に対する影響が大きいのです。ビタミン、ミネラルが不足するよりも問題が深刻です。

では、高齢者ではなくそれより若い世代、50代60代ではどうなのか? 20代30代ではどうなのか? 多少食生活の内容やパターンは異なるかもしれませんが、コンビニ食を頻繁に利用したり、デパ地下や駅ナカでのお総菜利用、外食など、現代の食環境では、上にあげた高齢者の例と似たり寄ったりかと思われます。

若い世代では収入が少ないせいで、どうしても食費を抑えなければならないため、栄養よりも価格を優先せざるを得ないという現実があります。安い外食、弁当ほど、先に言ったように「炭水化物、脂肪の比率が多く、タンパク質・ビタミン・ミネラル不足」に陥ります。

40代50代では仕事で忙しいという方が多いと思います。付き合いで外食の頻度も高い、忙しくて食事を抜いたり、とんでもない時間に食べたりということもあるでしょう。この年代は、食事だ栄養だ、というよりも仕事優先かもしれません。

日本では、生活にそくした栄養学を教えてくれる立場の人がいない、というのが現状です。栄養士、保健師さんが言うことは「食事は不規則にならないように。肉ばっかりじゃなく魚も野菜も食べて下さいね。食事はバランス良くね」と指導されます。

それを聞いても、言ってることは理解できても、実際どう行動すればいいの? どうメニューを選べばいいんだ? になるんです。そこがわからないから、依然として食生活は改善できないのです。

一般の方になにが必要かといえば、その食べもの(メニュー)のおもな栄養素は何なのか? がすぐ分かるように勉強することです。本もあります。栄養士のバイブル的存在である『女子栄養大学出版部刊行 食品80キロカロリーガイドブック』『女子栄養大学出版部刊行 新毎日の食事のカロリーガイドブック』この2冊がオススメです。食べ物がいっぱい載っていて見ているだけで楽しいし、眺めていると食品とカロリーのことや、この食べ物はだいたい何カロリーあるか、栄養素は何が含まれているのか、なんていうのも分かってきます。

カロリーの本.jpg

これが分からないと、自分の食生活がいいのか悪いのか判断できません。栄養バランスがとれているのか否かもわかるはずがないのです。

ご自分の体重・体脂肪の管理は、誰もやってくれません。自分で管理するしかないのです。それには、今日の食事の内容が重要! 炭水化物は摂りすぎている傾向がありますので、ご飯やパンなど主食は控えめに! タンパク質が摂れる「おかず」を意識して複数食べましょう。ビタミンやミネラルを摂るための野菜ですが、コンビニのサラダ、野菜ジュースはほとんど栄養は壊れてしまっていますので栄養は期待できません。まだ、バナナやトマト、きゅうりなど手軽に食べられるもののほうがおすすめです。

栄養面、カロリー面、糖質控えめ、を考えたら朝食は「サプリタイム」にしたほうがいいです。

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これで160kcalくらいです。

一般的なパン食での朝食。栄養はとてもお粗末なもの!!

パン朝食の栄養.jpg
810kcalもとっているのに、栄養はこんなにアンバランス!体を正常に代謝させるためのビタミンなどがほとんど摂れていません。

お腹だけは確かに満足させるが… これを続けていたら中年肥満になることは必至です。



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サプリタイム2種類.jpg
posted by shinto at 13:03 | 栄養補給にはプロテイン!
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