標準体重だから“肥満じゃない”と決めつけていないか?

2013年01月29日

生活習慣病が、なぜ減らないんでしょうか?
あいかわらず、がんの死亡者数は増加し、脳卒中、心臓疾患、糖尿病などの死亡者数も減っていませんね。これほどの健康ブームでありながら、また医療技術が進歩しているはずなのに・・・。

もう一度、「健康」について再認識してみる必要があるようです。
今、生活習慣病につながる原因として最も問題視されているメタボリックシンドローム。この例を取り上げながらお話ししていきます。
メタボリックシンドローム(俗にメタボ)という言葉は世の中に、だいぶ浸透してきたように思われます。“メタボ”とは、もちろん“肥満”のことですよね。特に中高年以上になると、このメタボがよけいに問題になってくる。

30を越すと基礎代謝量が低下.jpg

ところが・・・、「私は標準体重なので肥満ではない」と決めつけている中高年の方がけっこういるようです。
標準体重というのは体格指数BMIが22で、かりに身長160pの方であれば56sになります。この体重は、若い人にとってみればプロポーション的にちょっと重たいような気もしますが、肥満しやすい中高年にとってみれば理想的な体重と言えます。

ところで、あなたの場合の標準体重を計算してみてください。次の式で求めることができます。

標準体重=22・・・.jpg

なぜ、このBMI=22の体重が標準体重とされるのか? それは糖尿病や高血圧、心臓疾患など(いわいる生活習慣病)を対象として数多くの人を診断した結果、これらの病気が最も少ないBMIだったからです。
その一方で、BMI=25以上になると(これらの病気が)2割ちかくも増加します。このため日本肥満学会ではBMI=25以上を“肥満”と判定するようにしました。※BMIが25の場合、身長160pの方であれば64sになります。

BMIと疾病率の関係.jpg

肥満と判定される体重.jpg

ところがBMIは、あくまで体重だけを基準にしたものであって、本当の意味での肥満を判定できるわけではありません。なぜなら「体脂肪」については、まったく考慮されていないからです

中高年になってくると、若い頃と比べて体脂肪が増加しやすくなります。その分、筋肉量や水分量が少なくなるので体重はそれほど変わらない。けれども、これも立派な肥満なのです。外見的には肥満に見えないので・・・、俗にいう“隠れ肥満”という状態です

これまで50歳以上の方達の体脂肪率をずいぶん計らせていただきましたが、たとえ標準体重にちかくても男性で20%、女性で30%をゆうに越えるケース、すなわち“隠れ肥満”がひじょうに多くありました。でも、こうした方は「私が肥満だなんて信じられない!」と、おっしゃるんですね−ベストの体脂肪率は男性15%、女性25%。中高年でも男性20%以下、女性30%以下を目指すべきです。

事実、体脂肪率の増加にともなって血中(インスリン)のブドウ糖の取り込み率が減少するという研究報告があります。日本人は軽度の肥満であっても耐糖能異常(つまり糖尿病の状態)になりやすいといわれています。欧米人よりも、すい臓のインスリン分泌能力が低いためのようです。

特に年齢が高くなるほど、体脂肪率を重視して判断すべきということですね。
何度も言いますが、肥満の解消は「健康やアンチエイジング」に対する、かなり根本的な問題です。この際、ぜひ体重の管理だけでなく「体脂肪率」の管理をやってください

隠れ肥満とは、標準体重でも・・・.jpg

体脂脂肪率が高くなるほど血糖値・・・.jpg

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posted by shinto at 17:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | ダイエット