歯周病菌が誤嚥性肺炎の原因に

2012年10月12日

ご家族に、入れ歯をいれている方はいませんか? 高齢者で肺炎が多くなるのは、意外にも歯の手入れに原因があるのです。

肺炎は、がん、心臓病、脳卒中についで死亡原因の4位。2010年には肺炎で約12万人が亡くなっています。そのうち65歳以上の高齢者が97%を占めています。

さらに、高齢者の肺炎の60%は誤嚥性肺炎という。つまり年に約7万人の高齢者が誤嚥性肺炎で亡くなっていることになる。誤嚥性肺炎とは、飲み込んだものが食道ではなく誤って気管にはいってしまうことから起きる。主に寝ている間に起こることが多く、気づかないうちに細菌を含む唾液などが気管にはいり肺に炎症をおこしてしまう。

この予防には、口腔内の細菌を減らすことが重要になる。細菌とは虫歯菌、歯周病菌。ある特別養護老人ホームで2年間、歯科医や歯科衛生士が週1回口腔ケアを行った人は、しなかった人に比べて肺炎の発症率が40%も減ったというデータがある。

日本歯科大学 菊谷 武先生によると、口腔ケアの基本は歯磨きで、食後と就寝前に歯ブラシや歯間ブラシで歯や歯の隙間についている細菌の塊を落とし、吐き出すことが大切。入れ歯は洗浄剤を過信せず、ブラシを使って食べかすを水洗することが必要。

(2012/03/30 読売新聞 医療ルネッサンスより抜粋)