沖縄に学ぶ、長寿食の秘密!

2012年01月24日

沖縄の長寿の秘密、13年におよぶ疫学調査で解明(1999/4の記事)

講演会の中で琉球大学教育学部の平良一彦教授は日本一の長寿村とされる沖縄県大宜味村を取り上げ、長寿の要因について講演した。平良教授は13年前より沖縄の高齢者の疫学調査を行っているが、恵まれた自然環境以外に食事内容が長寿に大きく関わっていると指摘、大宜味村と秋田県の村の食習慣を比較しながら、長寿をもたらす要因を挙げた。

沖縄長寿食の講演.jpg

人口10万人あたり100歳を超える高齢者、日本で沖縄がトップ(※1999年のはなしであり今は順位が転落した)

「毎年9月15日前後に公布される人口10万人あたりに100歳を超える老人がその地域にどれだけいるかという厚生省の調査で、去年(※1998年)のデータで、沖縄は1位で28.7人。2位は高知、3位が島根」(平良教授)。60歳以上の高齢者の平均余命(※あと何年生きられるかという年齢)をみても、沖縄は他県の追随をゆるさない、と平良教授はいう。
また疾病の罹患率も、「沖縄県人の過去20年間の厚生省のデータを調査してガン、脳卒中、心臓病の死亡率を調べたところ、全国を100とした場合、この数字が100より小さければ小さいほど、病気による死亡が少ないといえるが、沖縄は脳卒中は57、心臓病は65、がんは82で、他の地域と比べかなりいい結果が出ている」(同氏)という。

平良教授は13年前より、文部省の助成を得て、東京都老人総合研究所と提携し、沖縄の高齢者と長寿についての疫学調査を行ってきた。調査は沖縄の大宜味村(人口約3,500人)を対象に行った。同村は100歳を越える高齢者が2〜5人、90歳を超える高齢者が70人近くいるといわれ、「長寿村日本一」の折り紙もついている。

講演の中で、平良教授は、大宜味村に代表される沖縄の高齢者の長寿の秘訣について、1)休養と栄養のバランスがいい、2)温暖な気候で気候の年格差よる身体へのストレスが少ない、3)地域とも交流が密接で、社会活動に積極的、という3点を挙げた。さらに、1)について、平均寿命の短いとされる秋田県の農村との食事内容の比較調査を挙げ、健康への影響について言及した。

食塩の摂取量が日本で一番少なく、豚肉は脂肪を抜き頭から足の先まで無駄なく利用

大宜味村の高齢者の食事内容については、下記にその特徴を示したが、日本の伝統食の短所を全てカバーしたものになっている。というのも、食塩(塩化ナトリウム塩)の摂り過ぎについては、日本人は昔からよく指摘されるところだが、沖縄は日本で摂取量が最も少ない。

「以前、NHKの番組で、全国から人を集めて水の中に食塩が入っているかどうか舌で調べる番組がありましたが、沖縄県人の反応が圧倒的に早かったとか。それだけ日頃から薄味に慣れているということでしょう」と平良教授。ちなみに厚生省は1日の摂取の上限を10gとしているが、秋田の農村は平均で14g、大宜味村は9gの摂取といわれる。
また、大宜味村は秋田の農村と比べて肉類の摂取が2.5倍と多いが、「沖縄は仏教の影響によって動物の肉を食べるなということがなかったため」(同氏)という。大宜味村の高齢者は平均して毎日50gの肉を摂るという。これに対し、秋田県の農村は毎日の平均が20gという。

また、沖縄では肉は特に豚肉を多く用い、頭から足の先まで無駄なく利用しているという。全体を摂ることで、過不足のない栄養成分の補給がなされている。また調理についても時間をかけて脂肪分を抜くといわれ、健康管理のための合理的な料理法を先人から受け継いでいる。

日本の伝統的食生活

<長所>・米が主食/魚蛋白が多く、魚油の摂取が多い/ 海藻の摂取量が多い/ 大豆が多い

<短所> ・食塩が多い/ 動物性蛋白質が少ない /乳製品が少ない/ 野菜・果物が比較的少ない



沖縄と秋田食事の比較.jpg


大宜味村と秋田の農村との食事内容の比較

大宜味村では、@秋田農村に比べ約3倍の肉類を摂取、A緑黄色野菜の摂取量が3倍多い、B豆腐に代表される豆類の摂取が1.5倍多い、C果実類の摂取が多い、D食塩の摂取量が少ない

沖縄は野菜を漬物として摂る習慣があまりない

この他、両者の比較で、「大豆に代表される豆類の摂取が沖縄は1.5倍以上も多い。大豆には骨粗しょう症の予防、女性の更年期障害の予防、さらには男性の前立腺がんを防ぐ作用があるイソフラボンという成分が多く含まれているが、沖縄はこの摂り方が非常にいい」と平良教授。大豆に含まれる抗酸化物質のイソフラボンは、現在米国でも前立腺がんや乳がんの予防に注目されている。
また緑黄食野菜の摂り方も十分で、大宜味村は秋田の農村の3倍も多く摂っている。しかも温暖な気候のため、新鮮な野菜が豊富で、漬物として摂る習慣があまりなく、塩分による弊害を免れているといわれる。

積極的な社会参加、自分自身の役割を認識

また、平良教授は講演の中で、「沖縄の老人は村のいろいろな行事への参加率が高い。隠居ということがもともとなく、体が動く間は何かしないと悪いという気持ちが強い。村の行事など老人の果たす役割が大きく、社会活動に積極的」と、長寿の要因について、食事内容以外に積極的な社会参加、自分自身の役割の認識の強さをなど挙げた。
沖縄料理.jpg
☆沖縄のお正月料理☆

このとき(1999年)、すでに「長寿県沖縄」は危ぶまれていた。お年寄りは元気だが、その次の世代に生活習慣病や肥満が増え、逆さ仏減少がでていたからだ。
この講演会でもこうむすばれていた。
「沖縄は今後も日本随一の長寿県として名を馳せるであろうことは間違いないが(予想は外れた)、現在、専門家の間で短命化を招く要因として指摘されているのが、中年層以下の生活リズムの夜型や脂肪摂取量の増加、歩く機会の減少など。
皮肉にも便利で快適な生活が人間を不健康にしている。多少の不便さは身体に抵抗力をつける妙薬ともいえるかもしれない。やはり長寿村として知られている山梨県檜原村はバイパスなど交通手段の整備が進むにつれ、運動量の減少やコンビニなどによる手軽な食生活で以前とは状況が異なってきているとも伝えられている。」

沖縄の長寿神話はくずれた!「26ショック」

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posted by shinto at 16:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | アンチエイジング

コレステロールの常識は疑ったほうがよい

コレステロール値に関する相談(ほとんどが、高コレステロール)は、非常に多い。食事内容、運動習慣などによって、コレステロールはすぐに左右されるというのを、カウンセリングをしていると感じる。

ところが、このコレステロール値、実際はとても曖昧。過去、なんども基準値が改訂されている。上限値がころころ変わるものだから、投薬の基準になる値が変わってくる。以前は、総コレステロールの上限値は220mg/dlだった。それが、一時250mg/dlに引き上げられ、投薬される患者がガクンと減った。その後、また220mg/dlに戻され、現在に至っているという経緯が。薬をだされる、だされない、がこんなに曖昧なことでいいのだろうか?

現在のコレステロール診断基準が本当に妥当なのか? あるいは、このことに対して、わたしたちは具体的にどう対処したらいいのか?

総コレステロール値が220(mg/dl)、HDLコレステロール値が140(mg/dl)を超すと、脂質異常症(以前は「高脂血症」)と診断されて、“治療”が必要になってしまいます。

しかし、この数値程度なら、がんで死亡する割合も少なく、かえって長生きだという研究結果もあります。また、基準が厳しすぎるという専門家の批判も多くあります。コレステロール低下薬の副作用も問題です。

日本人の死亡状況.jpg
高コレステロールが恐いのは、動脈硬化につながる危険性が高いからです。心疾患、脳血管疾患は「動脈硬化」が主な原因。動脈硬化は、過剰なコレステロールが原因なのです。
上の円グラフが示すように、日本人の死因の約30%は、動脈硬化関連です。

現在のコレステロール診断基準はかなり疑問!?

2007年に『高コレステロール』の診断基準から「総コレステロール220mg/dl」がはずされて、現在はHDLコレステロール等で診断されるようになりました。
 それ以前は、総コレステロールの基準値を少しでも超えていれば、医師がコレステロール低下薬を処方できるようになっていたのです。

この診断基準に該当したからといって、ただちにコレステロール低下薬などの薬物療法が開始されるわけではありません。けれども医師が生活改善の状況をみながら薬物療法を開始できるガイドラインなのです。

この基準は「日本動脈硬化学会」によって策定されました。ところが、他の学会や専門家からは基準が厳しすぎるという批判が少なくありません。

コレステロール基準値.jpg
@東海大学が6年間、60歳代を中心とした約3万人を対象に、総コレステロール値と死亡率の関係を調べた。その結果、最も死亡率が低かったのは総コレステロール値が220〜239だった。

ALDLコレステロール100mg/dl未満の集団では肺炎や悪性新生物(がん)などによる死亡が増え、総死亡率が悪化した。(脂質栄養学. 2009;18:21-32)

BLDLコレステロール160mg/dl以上で、総死亡率の上昇が認められたが、その上昇率は100mg/dl未満に比べるとわずかだった。



では、現在のコレステロール診断基準で本当によいのでしょうか?

なんと、多くの高齢者を診てきた経験豊かな医師達からすれば、「高齢者の場合、基準値を少し上回るぐらいのほうが、かえって元気な人が多い」といいます。
しかも、高コレステロール血症(脂質異常症)と診断される数値(220〜240)で「最も長生きが期待できる」という研究結果さえあります。

さらに、茨城県がコレステロールとがんの因果関係を調査した結果があります。
住民健診をやった約9万6000人(40歳〜79歳)を5年間追跡調査したところ・・・、

がんによる死亡は、「総コレステロール160mg/dl未満で最も多く、ぎゃくに240mg/dl以上で最も少ない」という驚くべきデータとなったのです。

そらのサプリメント →


posted by shinto at 12:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生活習慣病の予防