感染してかかる“がん”〜ピロリ菌で胃がん

2011年05月29日

朝日新聞2011/05/26より
感染してかかるがん
薬・ワクチン・予防どこまで

ピロリ菌 から 胃がん
9割の人、除菌に成功


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兵庫県の産婦人科医、宮本海雄さん(74)は30年来、胃がもたれる感覚が消えなかった。「いつも、おへその上あたりに胃の存在を感じていた」と言う。6年前に初めて、胃の内視鏡検査を受けた。胃の内部が真っ赤で、炎症が起きているのが自分でもわかった。胃の粘膜を調べると、ヘリコバクターピロリ(ピロリ菌)に感染していた。

感染していると胃がんになる可能性がある。宮本さんは、ピロリ菌を除菌するために抗生剤を1週間のんだ。すぐに効果を実感した。胃の存在を感じなくなったのだ。2年前に再度、内視鏡検査を受け、効果を目で実感できた。胃の粘膜がきれいになっていた。

毎年12万〜13万人が発症し、約5万人が亡くなる胃がん。「日本人の胃がん患者のほぼ100%がピロリ菌に感染しています」と千葉勉・京都大教授(消化器内科)は話す。

ピロリ菌は衛生環境の悪い地域にいると考えられている。多くの人は2〜3歳に、感染している親がかみ砕いた食物を食べるなどして感染する。
幼い頃に感染すると、その後、何十年も感染した状態が続く。現在、日本人の約40%がピロリ菌に感染している。年齢が高いほど感染率は高く、50歳以上は60〜70%が感染している。(40代で40%、60代で80%という)

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ピロリ菌は感染すると胃の粘膜に炎症を起こし、胃炎を発生させる。同時に、胃粘膜の細胞の遺伝子に、変異を起こす。長年、感染しているうちに遺伝子の変異が蓄積し炎症も加わり、がん化すると考えられている。

杉山敏郎・富山大教授(消化器内科)によると、感染者の約8%が胃がんになる
抗生剤でピロリ菌を除菌すると、胃がんになるリスクが減る。1回の除菌で8割の人、複数回で9割以上の人が除菌できる。リスクを減らす度合いは年齢や胃の状態により異なる。胃がんを内視鏡で切除した後の人などは公的医療保険の適用を受けられる。

感染で起こるがんはピロリ菌による胃がんだけではない。京都大の千葉さんは「感染で炎症が起き、発がんにつながるという現象は、19世紀にドイツの病理学者ウィルヒョウが提唱して以来、知られている」と言う。子宮頸がんや肝臓がん、成人T細胞白血病なども感染と深く関係がある。

感染しておこるがんもあるが、生活習慣に原因がある場合も多い。
自分自身でできるがん予防は、体内の環境を整えること。
生活習慣病のリスク低減を目的にした『マックスピア』

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posted by shinto at 16:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | がん